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ヴァーチャルときわ別館

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哀:タヌキ捕物帖

2006.04.14|ときわ別館の様子・出来事

当館の周囲には自然の生き物がまだまだたくさん棲んでいます。
蛍、クワガタ、バッタやトンボの類、そしてカメムシ…。
大きな物となると、さすがに熊は居ませんが、タヌキ、猿、ちょっと先には鹿、そしてコウノトリ…云々。
タヌキなどは夜行性ですから普段はあまり見かけないものの、実は夜の暗がりでは結構見かけるもので、道路の側溝を通り道に移動する姿を頻繁に見ることができます。
この度、そのタヌキくんが当館の敷地内、客室の縁の下に棲みついてしまったのです。男性用の露天風呂などにも時たま顔を見せ、それはそれで「お客様が喜んでくれるならば、まぁいいか」という程度に考えておりました。が、それがよく調べよく聞くと、タヌキが棲みつくということはダニや糞などの害も起こりうるというではありませんか。自然界との共生は大原則ではあるものの、お客様に快適にお泊まりいただけないとなると話は別となってしまいます。
しかたなくこのタヌキくんに「住処を替わっていただく」ことの決断させていただいた次第です。

けれどもこれがたいそうな問題でして、鳥獣保護法?によってむやみやたらに捕獲をしてはならないとのこと。県知事の許可が必要となり、よって知り合いの業者に作業を依頼することになったのです。
そしてしかけを設置して5日後の昨日、とうとうご用とあいなったのでありました。たいへんに可哀想なことをしたと思いましたが、客商売としての立場を心に言い聞かせるしかありませんでした。