「震災」と言えば「阪神淡路大震災」を連想される方は多いと思いますが、我々にとりまして「震災」と言えば「北但大震災（ほくたんだいしんさい）」のことを表します。それは今から81年前の今日、つまりは大正14年5月23日の午前11時10分に突然発生したのでありました。
マグニチュード6.8の大地震により城崎の街は倒壊と火災によりほとんどが廃墟と化してしまったのでしたが、その瓦礫の山からの復興により現在の素晴らしい城崎温泉の町並みが形成されたというのも何かの運命であったのかもしれません。
ただし、代償はたいへんに大きく、旧城崎町内だけでも私の祖先4名を含めた272名の尊い命が奪われたのでした。
さて、そういうことで旧城崎町では（現在は豊岡市）、毎年5月23日に大規模な消防訓練が行われます。特に今年は我々消防団や消防署・行政以外にも警察署や自衛隊も加わり、地元住民も巻き込んでかなり大規模な訓練が行われました。時折強い雨が降る天候でありましたが、もちろん災害に天候など関係がありません。体をびしょびしょに濡らしながら訓練にあたったのでありました。
《追伸》
震災のことはこちらにも詳しく載せています。震災直後の動画を見ると、ほとんど建物の遺っていない81年前の城崎温泉を見ていただくことができます。