7月3日、豊岡市の「円山川下流域・周辺水田」、つまりは城崎温泉周辺の円山川流域が世界の重要な湿地を保全する「ラムサール条約」に正式登録されました。
ラムサール条約とは正式には「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約」と言います。
湿地が対象でありながら「川」と名の付く地域が登録されるのは国内初、そして人の手が加わった「田んぼ」が対象となるのもとても希だということです。
ご存じの通りハチゴロウの戸島湿地にはコウノトリが棲んでいます(当館から車で約5分)。コウノトリは肉食で生態系ピラミッドの頂点に立つ動物です。豊かな環境とそこに住む人々の弛まぬ努力と県や市の一体となった指導によりこのピラミッドがものの見事に確立され、自然と生き物の宝庫であることが世界に証明されたわけです。
今、自然回帰が叫ばれる中、私たちの暮らす地域が高く評価されたことは本当に誇らしいことであります。