城崎温泉の魅力は数々ありますが、その中でも「活気ある温泉街」はその情緒と併せて、今では全国的にも珍しくなった特筆すべき魅力であります。特に夏季は、ゆかた掛けでのそぞろ歩きが最も映える季節。大勢のお客様がゆかた掛けでお歩きになる様は、城崎温泉ならではの素晴らしい風景であります。
さて、その夏の賑わいに一層の楽しみを加えることを目的として、夏休み期間中は毎夜 御所の湯横の「四所神社(ししょじんじゃ)」にて「夢ひろば」と称した催しものを開催させていただいております。
先日、某温泉地の視察団と懇談させていただく機会がありましたが、どこの温泉地も大きな悩みは「温泉地としてのコンセンサスがとりにくい」というもの。つまりは旅館と他の住民との意志交換が不足しがちであったり、己の旅館の利益が優先してしまうのでどうしても旅館同士の仲が悪かったりで、温泉地全体としてお客様をお迎えしようとする姿勢が根付かないというのであります(一過性の盛り上がりはあっても、続かないのであります)。
手前味噌でありますが、その点 城崎温泉はある種“異常”であります。「夢ひろば」や「夢花火」はもう何十年も続く夏の名物行事となりましたが、この住民手作りのイベントは廃れることを知らず、益々盛り上がっているのであります。
とにかく若者の元気がすこぶるいい。
今日は全員総出で「夢ひろば」の準備を行いましたが、準備の段階から活気があって、私自身が感激するくらいです。
裏を返せば、「だからお客様に喜んでいただける」のでありましょう。
今年の「夢ひろば」は7月20日から8月30日までの42日間。花火も計13回上がります。詳しくはこちらをご覧下さい。
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