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今宵は「行者祭り」

2005.08.5|まちの出来事・イベント情報

昨日は「ふるさと祭り」でしたが、今日は「行者祭り」でした。
私も町内会の日役(ひやく)として参加して参りました。
本番は夜。まずは朝から提灯吊りなどの準備でありました。


さて、昨日の「ふるさと祭り」は“祭り”と言っても宗教色は全く無く、単なる“お祭り騒ぎなのですが、この「行者祭り」は小規模ながら役行者(えんのぎょうじゃ)をお祭りするれっきとした“お祀りごと”なのであります。そして、このような小規模なお祭りは、城崎温泉では夏ともなると毎日あるかのように思えるほど、町内のあちらこちらで開かれているのでした。愛宕祭り・庚申祭り・川下(かわそそ)祭り…。これらの祭りは私が子供の頃はどれもが盛大で、くじ引きの他、露店商による夜店や、そうめん流し等のアトラクションも多彩でありました。
それが娯楽の多様化や少子化によってでしょうか、はたまた「ふるさと祭り」のような新興のお祭りがとって代わったということもあるのでしょう、露店商の夜店は全く無くなり、アトラクションもなく、唯一くじ引きが残るくらいになったのでありました。
そして、この「行者祭り」は、一連の(昔ながらの)夏祭りの最後を飾る祭りなのでありました。



くじ引きは1枚50円。空くじはありませんが、賞品もよくてオーブントースター、並みでティッシュや缶ジュースなど、そうそう高価な物はありません。けれどもなんのなんの、素朴だけれども地元の子供を中心にかなり盛況でした。


温泉寺の法印さんによる、護摩祈祷は迫力満点。私も火の粉をいっぱいかぶりました。
すすだらけで全身が真っ黒になったのには、ちょっと閉口いたしました。



参道は提灯で照らされ、これがまたいい雰囲気でありました。

ゲーム性があるわけでなく、ポジティブに訴えてくるものなども何もありません。
けれどもこのような素朴な行事こそが、まさしく日本的な心落ち着く原風景なのであります。