明日10月14日と15日は伝統の秋祭りです。温泉街をたくさんの屋台(檀尻/だんじり)が走ります。
城崎温泉は観光の街でありながら、こと秋祭りに関しては「自分達が楽しみたい」ので、お客様に対するサービスの精神はあまりないのかもしれません。お祭りのルールやしきたりはお客様にとっては難解なところが多々あります。それでも勇壮さを観ていただくだけでもかなり満足していただける筈。
そして、いろんな屋台が出てくるので、その屋台ひとつひとつがそれぞれのチーム(地区)の持ち物だということはすぐに分かってもらえると思います。
しかしながら、写真の屋台は「大檀尻(おおだんじり)」と言いますが、大檀尻は実は右半分と左半分で運転手が違うのです。つまりは、2つのチームがひとつの大檀尻を動かしているのです。それでどういうことが起こるのかというと、右に曲がりたくてもまっすぐに行ってしまったり、まっすぐに行こうと思っても、右に曲がってしまったりするわけなのです。これが実は秋祭りの醍醐味だったりいたします(かなりの極論ですが、知らない方に超簡単に説明しています)。
秋祭りに少々慣れてくると、法被(はっぴ)に豆絞りの鉢巻き、そして肩から赤いたすきをした青年たちが、どうやら祭りの進行役だろうことは容易に分かってもらえると思います(この青年たちを執頭-しっとう と言います)。けれどもよく見ると同じ法被を着ていても右肩からたすきをかけている人も居れば、左肩からたすきをかけている人も居ます。実は、チームによってたすきのかけ肩が違うのです。
そんなことを頭に入れてお祭りをご覧下さい。
そして、15日の16時頃には外湯の「一の湯」前に必ずお集まり下さい。お祭りのルールを全く知らなくても絶対に興奮できる最高の「王橋のセリ」をご覧いただくことができます。