成人の日は11日ですが、城崎温泉のある豊岡市では今日10日に成人式が行われました。「新成人の皆さん、おめでとうございます！」
さて、年間およそ80万人のお客様が訪れる城崎温泉も人口はわずかに4,000人ほどです。少子高齢化の波は大なり小なりやはり城崎温泉にもあって、元気で有望な若者が多いながらも年々人口が減ってきているのも事実です。
小さな街ですから小学校や中学校は町内に1つずつしかなく、保育園入園（今はこども園）から中学卒業までの10年以上の間はほとんどクラスメイトが変わることが無い環境で育ちます。そして高校に進学する場合は町内には高校がありませんので、近くても隣町の豊岡市内へ通学することになります。ここで初めて1学年200名以上の学校に入学するわけで、都会の方からすれば笑い話なのかも分かりませんが、産まれて初めて劇的に環境が変わることになります。さらには、大学進学となると近所に大学はありませんから、いよいよ親元を離れて都会でひとり暮らしをすることになります。
こうして城崎の子供たちは高校卒業を機にそのほとんどが一旦街から離れる宿命にあります。
しかしながら、遠く離れても必ずや城崎温泉のDNAが沸々と身体の中から湧き上がってくる時が必ずあります。
今や地方が元気、そして国が地方創生を推し進める時代です。新成人の皆さんに於かれましては、できますればたくさんの若者に城崎温泉に再び帰ってきて次の代を担ってくれれば…と思いますし、そうとはならなくても遠くから城崎温泉のことを忘れず後方支援し続けてくれれば…と心から思っています。
本日は、本当におめでとうございます。