9月、兵庫県では県をあげて、宿泊されるお客様に一人あたり10,000円以上の宿泊ならば2,000円、5000円以上の宿泊ならば1,000円の「おみやげ購入券」がプレゼントされるキャンペーンを大展開しています。
実はこのおみやげ購入券の詳しい使用方法については、温泉地ごとに大きく違っていまして、旅館内で使える温泉地もある一方で、城崎温泉では館内では使用できずに温泉街の指定の物産店や飲食店でのみ使えるようにあえてしています。
これは温泉街にたくさんのお店があって、外湯めぐりやゆかた掛けのお客様で賑わう、そして共存共栄を謳う城崎温泉ならではの(城崎温泉だから可能な)手法でして、旅館はお客様を囲い込まずにできるだけ温泉街に繰り出していただきたいという思いの賜なのであります。もちろんお客様はこの券のお陰で今まで以上に温泉街のお店で買い物をされるわけですから、結果として消費機会の創出に大いに役立っているわけです。
一方、実は旅館にとっては館内で使えないわけですから券発行のメリットはほとんど無く、逆に券発行の為の手間は半端ではなく、この点だけで考えると旅館としては作業負担のデメリットはかなりのものなのであります。(汗)
しかしながら、そこは城崎温泉の真骨頂でして、街全体が潤うのであればそんな手間など二の次なのであります。「お客様が喜び、そして街の消費が伸びることに意義がある」と思って日々面倒な発券作業を汗をカキカキやっているのであります。(笑)