皆さま、七草がゆは召し上がられましたか?
あっという間にお正月も7日です。
城崎温泉は年末年始に大勢のお客様にお越しいただいてたいへんな賑わいを見せたものの、我々住民としてはやはり3日にあった温泉街での建物火災が心の底に大きな影を残しています。尊い命が失われ、たくさんの知人が被災され、そして慣れ親しんだ建物が焼失してまったことは痛恨の極みであります。
本当にたくさんの方から励ましやお見舞いのお言葉を頂戴し、本当に有り難く心から感謝している次第です。
ただ、あくまでも「私見」ですのでご容赦をいただきたいのですが…
メッセージの中に「一日も早い復興を…」とか「みんなで協力して復興しよう…」とかの「復興」という文字がかなりあって(Facebook等でも頻繁に「復興」という言葉が使われています)、実は正直なところ違和感を覚えています。
再度言います。あくまでも私見ですが、「復興」というフレーズはあまりに重すぎると感じています。なんだか温泉街が壊滅したようにもイメージしてしまいます。被災された方に失礼の無いよう言葉を選びながら発言しなければなりませんが、今回の場合は「(街の)復興」ではなく「(被災者の)再建」が適切な言葉ではないでしょうか? 私たち住民がやらなきゃいけないのは一日も早い「被災者の方々の再建のお手伝い」と「防災に適した新しいまちづくり」だと私は思っています。
当館にご宿泊のお客様からいただいたアンケートの抜粋をお客様の了解を得た上で記します。
「旅館で火災があって宿泊客が亡くなったのならばいざ知らず、そうではないので予定通りに城崎温泉に来ました。これがもし客が死んでいたら、キャンセルしたかもしれません。実際に城崎温泉に来てみて火事現場を見ましたが、マスコミの報道はもっと街全体に影響があるように映っていた。また、来ます。とても良かったです。頑張って下さい。」