今や「ブルートレイン」という呼び方に懐かしさを覚えるようになりました。ひょっとすると若い人の中には「ブルートレイン」が、なんのことだかお分かりにならない方もおられるのではないか。
かつては一世を風靡した「ブルートレイン」も、一般的にはもはやそういう扱われ方になってしまいました。
3月18日のJRダイヤ改正により、「東京」と「出雲市(島根県)」を一日一往復していたブルートレイン(寝台特急)『出雲』が34年の歴史に幕を閉じます。
「廃止になる」と聞かされて初めて「えっ、無くなっちゃうの?!」とその存在価値がクローズアップされるのも困ったものですが、それにしても(城崎温泉の)誰もが一抹の寂しさを覚えているのが正直なところであります。
『出雲』の主な通過駅は、横浜・名古屋・京都・城崎温泉・鳥取などであり、「城崎」を21時10分に出ると「東京」には翌朝の6時57分に到着、その逆は東京を21時10分発・城崎6時32分着と、乗り換えをすることもなく寝ているうちに移動できることが最大の魅力でありました。したがって私も多忙な中でも観光キャラバンやキャンペーン等で東京に行かなければならない時は何度か使わせていただいたものです。「せっかく東京に来たのだから…」と、用事を済ませた後に美味しい物を食べて(呑んで)それから列車に乗れました。
あとは寝るだけ。朝には仕事に復帰ができたので、24時間がたいへんに有効に使えました。
今、この秋に工事される余部鉄橋付近には、余部鉄橋を走る出雲号を撮影しようとするたいへんに大勢の人々がカメラを構えていると聞きます。
誠に残念で寂しいことですが、これも時代の流れ、受け入れざるを得ないのであります。
えぇっ????
そうなんですね・・・。京都の会社の寮が山陰線沿いだったので深夜に通る出雲の音を聞きながら寝ていたのを思い出してしまいました・・
なんだか寂しいですね。