当たり前のことかもしれませんが、旅館商売とは出会いの商売であります。日々いろんなお客様と巡り会う。私たちにとってはそれがまた楽しいのであります。
城崎温泉の周辺には大学はありません。したがって高校を出てから進学をするならば、必ず親元を離れなければなりません。私も今から数十年前、京都の某私立大学に4年間下宿をしながら通っておりました。
そういった縁で、旅館業に携わるようになってから、母校のミニコミ誌に載せていただく機会がありました。平成12年頃の話であります。
お陰様でそれ以後、「我が同胞よ…」とばかりに大勢ＯＢの方たちにお泊まりいただくようになったのでありました。誠に有り難いことであります。
昨日もまた、この掲載の縁で当館を毎年ご贔屓いただくようになった先輩にお泊まりいただきました。先輩と申しましても私の父親よりももっと上の世代、すなわち大先輩であられまして、同じ学舎で学んだという縁はあっても、親しくお声掛けをいただくことには只々恐縮をするばかりです。また、大先輩がおられた当時と私がいた当時とでは環境もだいぶん変わっている為に、なかなか話がかみ合わない部分も多く本当に申し訳ないと思いながらも、それでも共有できる話もあって、この縁というものを嬉しく感じるのでありました。
これだから旅館は辞められません。
ちなみに、母校の後輩（私より年下の卒業生）には、レイザーラモンＨＧ（さん）などが居ます（このギャップがまた面白い）。
