城崎温泉の全旅館は5月31日まで休業していますが、そんな非日常に慣れてしまうといつの間にかそれが日常になり、当たり前で無いことも当たり前と思うようになり、つい感謝の気持ちを忘れてしまったりいたします。これは大いに反省しなければならないことです。
豊岡市がある但馬地方の北部の中小企業が中心になって従業員用のお弁当の配送サービスの協同組合を設立し、そこには城崎温泉旅館協同組合も加盟していて、当館の従業員も毎日そのお弁当を食べていました。これまでは…。
しかしながら、現在城崎温泉の全旅館は休業中です。当然ながら弁当を注文する旅館はほとんどなくなりました。けれども、実は当館は注文し続けています。
毎日20数km先から数個の弁当を運ぶことはひょっとすると苦痛なのかもしれないのですが、そこには理由がやっぱりあって、価格・栄養のバランス・そして信頼に尽きるわけです。
当館では今は寮住まいの派遣社員と外国人インターンシップ生に食べてもらっているのですが、リスタートのことを考えると常にコミュニケーションをとることは最重要であって、この弁当がその為の欠かせないアイテムとなっているのです。
この場を借りまして、毎日作っていただいている方、配達される方に心から感謝を申し上げます。
そして、どうか配達を辞めないで、引き続き何卒宜しくお願い申し上げます。