今日は1月6日、月曜日、仕事始め。
取引銀行さんが新年の挨拶に来られたり、しばらく見なかった仕入取引業者さんが事務所に顔を出されたり…と、年末年始の大休暇が終わり世の中の機能がようやく正常な状態に戻ったんだなということを感じさせてくれます。
さて、旅館は言わずもがな装置産業でありまして、日々営業を続けながらも、裏では故障と修繕とメンテナンスの繰り返しの毎日を送っています。ひとたび設備に不調をきたしますと、我々では手には負えない事が多く、よってすぐには直らないわけで、つまりはお客様に多大な迷惑をお掛けしてしまうことになりかねませんので、そうならないためにも緊急時に対応してくれるネットワークづくりはこの商売には欠かせないモノとなり、機械・水道・電気の各設備屋さん、大工さん、建具屋さん、表具屋さん等々、旅館というものは本当に多くのバックアップスタッフに支えられて成り立っていることを痛感いたします。
けれども彼らとて年末年始は長期間休業するわけで、旅館の一番の繁忙期、いわゆるかき入れ時にバックアップスタッフ不在という状況に陥ります。
しかしながら得てして、そんな時こそ設備は不調をおこしたりするもので、鬼門と言うべきか毎年毎年決まり事のように、年末年始に事件があるから本当に不思議なもんです。
記憶を紐解いてみますと、過去には正月休みの業者さんを拝み倒して対応していただいたり、時には酔ってて車の運転ができないからと(業者の)自宅まで送り迎えしたり、作業が終わらないまま除夜の鐘を機械室で聞いたり、正月二日に客室の縁の下に潜り込んで泥だらけになったりしたこともありました。(笑)
さて、今回は…と言いますとやっぱりありました。
大晦日、紅白を見ている最中に故障を知らせるエラー音。
原因は大浴場へ給湯しているガスボイラーの故障。お陰で飲酒しているのに高所に登らなければならないハメに…。(泣)
けれどもこのエラーは以前にも経験していて、安全対策がとられているものでしたので、少しの冷や汗程度で無事に年を越すことができ、そして今日の仕事始めに修理をしていただいたのでした。
こうしてまたひとつまたひとつと歳を重ねていくのであります。
今年も何卒宜しくお願い申し上げます。