本日、下駄を新調させていただきました。
下駄で歩く音をよく「カランコロン」と表現いたしますが、実は私はかなり違和感を覚えます。
下駄を道に引きずるように歩かなければ、この「カランコロン」という音はいたしません。実はそんな歩き方を長時間続ければ下駄の歯(特に後ろの歯)が摩擦で削れて片減りしてしまいます。他館のお客様が「カランコロン」と大きな音を立てて歩いていたとしても、私にはそれが下駄の悲鳴に聞こえて胸が締め付けられそうです。そして、下ろしたての下駄がたった一回の外湯めぐりで片減りしてしまった暁には、もうじっとこらえて心で泣くしかありません(涙)。
正しい歩き方は、どちらかというと下駄の前の歯の方にやや重心がかかる感じで、「コツコツ」と音がするのが良いのではないかと思います。まぁ、少なくともこれの方が下駄が長持ちすることは間違いないことであります。