お客様によっては、もう「どうでもいいレベル」の話なのかもしれませんが、当館では客室の床の間に季節のお軸(絵)を掛け、そして毎日花を生けております。
最近は床の間に花を生けてお客様をお迎えする旅館が少なくなりました。手間もかかりますし、経費もかかります。ましてや無くても頓着しないお客様も多くなりました。だいたい、和室があって床の間がある家が少なくなったのであります。
お客様によっては、床の間は荷物置き場と化していることもあります。
けれども床の間に花を生けないなんて、やっぱり考えられません。
これは「お客様をお迎えする」という私共の「気持ち」であります。
「客室の設え(しつらえ)を整えてお客様をお迎えする」
当たり前のことですが、今では二の次になっていることが多いように感じる時もあるのであります。
「どうでもいい」だなんてとんでもない。
花があるかないか、
また、それが造花なのか生花か。
その違いだけで、旅館の印象が決まると言っても過言ではないと思います。
絵や生花によって、より良い空間を提供したいという心意気、
とても素晴らしいと思いました^^