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ヴァーチャルときわ別館

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備えあれば…

2006.05.14|ときわ別館の様子・出来事

先日12日のことですが、管轄の豊岡市消防本部により「マル適マーク」の更新を受けました(年1回更新の義務)。
「マル適マーク」とは、建物が3階以上で、かつ30人以上収容の旅館・ホテルを対象として、消防庁の定める防火基準に適合した防災設備をそなえ、また訓練をしている施設に与えられる“安全のしるし”であります。もちろん「マル適マーク」があれば絶対大丈夫ということはありませんが、それなりの資金を投じて防災設備を備え、従業員への訓練もきちんとされているということは、お客様が宿泊先を決めるひとつの目安になることは間違いありません。
ただし、実のところ当館は「2階建て一部平屋」である為に「建物が3階以上」にはあたらず対象外なのであります(マル適マーク不要)。しかしながら、「備えあれば憂い無し」ということから、より高い基準に合わせるようにしているのであります(お客様もマル適マークがあった方が安心ですしネ)。
さて、それに伴い先日消防訓練を実施いたしました。その前の訓練が日中の火災を想定したものでしたので、今回は夜中の出火という想定で行いました。日中は多くの従業員が従事する当館も、夜間は極端に人員が減ります。したがって少ない人員でのより的確な消火・避難活動が求められるわけです。つまりは、より以上に大きな声で、活動する範囲も広範囲に渡り、そしてひとりで何役もこなさなければならないのです。日中火災の場合は消火担当、通報担当、避難誘導担当などの役割を分担いたしますが、夜間はまずは通報、そして初期消火、そして避難誘導と、目まぐるしく何役もこなすことになるのです。
訓練といっても本当に真剣です。そこには照れくさい笑みなどは全く存在いたしません。声が裏返らんばかりに大声を出し続けます。ご存じの方も多いと思いますが、当館は低層であっても横向きには広いです。その館内を力一杯走り回ります。それで最後は酸欠状態。何度も戻しそうになるほどに疲弊いたしました(翌日には太ももが筋肉痛になりました)。
立ち会いの消防署員さんも感心するほどの迫真の訓練でしたが、年齢を感じ、また運動不足を感じた時間でもありました。日々の体力づくりも必要なのであります。

《追伸》
昨年4月に消防法が大幅に改正され、「マル適マーク」は今年9月で廃止されます。10月からは防火管理の徹底を目的とした「防火基準点検済証」・「防火優良認定証」がこれに代わることになります。