いつもながらの情緒溢れる温泉街の風景ながら、どこかしか物寂しげな10月16日の朝です。
秋祭りが終わり、おそらくは「無事終了した」という達成感や安堵感よりも、「楽しい楽しい2日間が終わってしまった」という脱力感の方が上回っているのだと思います。
朝から後片付けをやっている光景を方々で見かけますが、誰もが一様に下を向き、足を引きずり、挨拶の声は擦れ、何とも言えぬ空気感が毎年の10月16日には漂います。加えて、盆や正月には帰郷しない友や家族も年に一度秋祭りにだけは帰ってきて顔を合わせることが多いだけに、10月16日は「別れの朝」でもあります。
けれども気持ちの切り替えも早く午後からは平常に戻り、「来年の秋祭りは（平成24年10月14日・15日は）日曜・月曜開催…」と、もう来年の秋祭りが始まっています。
城崎人の心は『年中秋祭り』なのであります。
