毎年2月半ばから3月の城崎温泉の風景は、いつもとはちょっと違ったおもむきとなります。ともかく街をそぞろ歩く若年のグループ客が、なんとも多いのであります。これは皆さん、卒業旅行で城崎温泉に来ていただいているのでありまして、大学卒業のみならず高校卒業の方たちも大勢いらしているようであります。当館を利用される学生さんは少ないものの、まち全体ではかなりの人数にお泊まりいただいてるであろうということは、街を歩く数を見るとおおよそ見当がつくというものです。
若い方に大勢来ていただき温泉文化に触れていただくということは何とも嬉しいことでありまして、当館の常連となっていただいているお客様の中にも、学生時代に初めてお泊まりいただき、それから彼女と、そして結婚して、そして子供ができて、そしておじいちゃんおばあちゃんと一緒に…、なんていうことで何度もお泊まりいただいてるお客様もけっこういらっしゃるわけです。
今、卒業旅行で来ていただいているお客様にも、城崎温泉を忘れないで、また再度帰ってきていただきたいものです。
ところで、いかんせん外湯などでは入浴マナーに関するトラブルもあるということを聞いています。「入浴マナーが悪い」ということのようですが、実際には「入浴マナーを知らない」ということのようで、2～3人の個人行動でなく10名以上のグループでまとまって行動されることが多い為に、それが際だって目立つ場合があるようです。「旅の恥はかきすて」と申しますが、よろしければここを参考にして下さいませ。