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ヴァーチャルときわ別館

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ロングブーツは下足番泣かせ

2007.01.4|普段は表に出ない裏側の話

当館では玄関にて下足をとります。つまり、お客様には玄関で靴を脱いでいただき、スリッパに履き替えていただきます。そして脱がれた靴は、玄関に隣接する下足室でお預かりさせていただくのであります。
その下足室内のスペースは二坪ほどでそんなに広くはなく、その為に効率よくお客様の靴をお預かりできるよう室内の壁面が棚になっていて(下足箱)そこに靴を収納していきます。
通常ならば写真のように靴を収納いたします。棚と棚との間隔(高さ)は約15cm。この間隔が仕事を効率よくこなす上で、最も適度な数字として落ち着いています(間隔を低くすると靴が入らないですし、高くすると棚全体が高くなりすぎて上の方の棚に手が届かなくなります)。
さて、秋から冬にかけてはロングブーツを履いていらっしゃるお客様が多くなります。今の季節ならば毎日必ず複数人のお客様が、ロングブーツをお履きになる。実はこれが下足番泣かせで、ロングブーツを棚内に短靴のように収納することはもちろんできません。また、足首から曲げて収納するのは靴を傷めることになり、そんな失礼なことはできる筈がありません。
結果としては棚に寝かせて収納するのですが、お陰でロングブーツ1足で短靴2~3足分のスペースを占めることになってしまうのです。
したがってロングブーツの多い日はたいへんです。収納スペースが足りなくなりそうなほどです。しかも下足番の仕事もれっきとしたプロフェッショナルですから、短靴であれば素早く一度に5足程度は持ち運ぶことができるものの、ロングブーツは雑に扱うことができない為に左右の手に1つずつ、つまり一度に1足分しか持ち運ぶことができないのです。チェックインやチェックアウトが重なる繁忙時には、ロングブーツの扱いには本当に泣かされます。
また、こんなこともあります。
雪や雨の日にはお客様の靴が中まで濡れることがあります。そんな時は靴乾燥機でこっそりと乾かしてさしあげるのですが、この機械はロングブーツには使えません。ブーツ丈が長すぎて温風がつま先まで届かないのです。トホホホ… とにかくロングブーツは下足番泣かせですが、まぁこんなことにも陰ではひとつひとつ丁寧に対応させていただいているのが旅館の仕事なのでありました。
これぞおもてなしの心なんでしょうね
ただ靴をしまうだけではなく
やはりプロの仕事があるのですね ]]>