今日は客室全室(一部を除く)の軸物の掛け替えをいたしました。
ここのところ多忙であったとはいえ、もう9月は始まっていますので、本来ならばもっと早い時期に行うべきことであったわけで、そこは大いに反省しております。
客室23室、それに館内のあちらこちら…。単に「掛け替える」という“作業”ではなく、私なりに部屋の印象を考慮して一幅一幅(ひとつひとつ)丁寧に、先代や先々代が愛でた絵を替えていきます。
したがってかなりの時間を要します。
本音を言えば、最近はこういうことでお客様から評価されることは稀になりました。しかも、由緒ある名旅館ならいざ知らず、当館のような中堅旅館が時間を費やしてやるものでは無いのかもしれません。
ただ、例えお客様のニーズとはかけ離れた遠回りの道であっても、初心を忘れることのないように自分への戒めを含めて、ひたすら心静かに取り組むのでありました(こんなことを季節の変わり目毎にやっております)。