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ヴァーチャルときわ別館

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大浴場改修のポイント(2)

2022.08.7|ときわ別館の様子・出来事, ● お風呂

25年前の大浴場改修時に大浴場の横に露天風呂を新設いたしました。
城崎温泉では各旅館の大浴場の浴槽の大きさは条例によってサイズが決められている為、こぢんまりとした露天風呂しか作ることができませんでしたが、それでも当時は大浴場に露天風呂を備える旅館は城崎温泉には少なく、付加価値の高い設備投資であったことは間違いありません。
男子の露天風呂は岩風呂、女子は檜(ひのき)風呂といたしました。
総檜の女子の露天風呂は特に評価の高い設備ではありましたが、常に風雨や降雪に晒される木製の露天風呂の維持管理は実は相当に厄介でありました。冗談のような話ですが、檜風呂の保証書の保障期間はなんと「1年間」なんです。なるべく長期間使えるように劣化に伴い大工さんによる修繕を日々繰り返し、とことん使い尽くしてだいたい6年程度で諦めて新品に交換していました。
実にこの25年間で4回檜風呂を新調いたしました。1回の改修費用は200万円程度です。途中の劣化に伴う修繕費用も含めますと、これまでに檜風呂にかかった費用を察していただけるものと思います。
今回の改修ではこの課題にも向き合いました。
今は新しい素材や技術も開発されていて、デザインも非常に洗練されていることに目を見張りました。
新しい女子露天風呂は、浴槽内はエメラルドグリーンの石貼りとし、框(かまち)部分のみを檜の木製としています。これにより快適性の確保と維持管理のし易さが両立でき、たいへんに満足をしているところでございます。