「城崎に住んでいると、蟹三昧(ざんまい)、温泉三昧でいいなぁ」と都会の友人からよく言われます。
温泉はそうかもしれませんが、蟹は? 実はそうでもないのであります。
蟹は我々にとりましても、高価な食べ物です。むしろ旅行といったイベント事では食べようという気になるのかもしれませんが、普段の生活ではどうしても贅沢感が先に立ちます。私なんか、小さい時から「蟹はお客さんが食べるもの」として育ちました。
せいぜい口にするのは、初物が手に入った時か、値段の安いセコ蟹を食べる時などのほんのわずかな機会。それでも今晩は大晦日(おおみそか)ということで蟹を食べました。
今年は予想外に早く降った雪のために不漁が続き、蟹の仕入れが高騰いたしました。けれども30日の津居山港の今年最後のセリには8隻の船が帰港したとのこと。明るい見通しをもって今年は終漁です。
来年もまた、宜しくお願い申し上げます。