「その遠さも魅力のひとつ」とおっしゃるお客様もありますが、城崎温泉と首都東京とは交通インフラ的にはまだまだ改善が望まれるのが本音のところではあります。
かつてJRブルートレイン「出雲」という寝台列車がありました。城崎温泉を21時10分に出ると東京には翌朝の6時57分に到着、その逆は東京を21時10分発・城崎温泉6時32分着と、乗り換えをすることもなく寝ているうちに移動できることが最大の魅力でありましたが、惜しまれながらも2006年に廃止となってしまいました。
東京からのお客様が増えている現在の城崎温泉に於いてはこの出雲が遺っていたならばさぞかし重宝されたであろうと思われますし、私共も東京出張の際はこの上ない相棒として活用しておりました。今となってはさらに残念に思うばかりでした。
さて、月日が経ち…、地元バス会社「全但(ぜんたん)バス」さんの英断で8月1日より城崎温泉と東京とを結ぶ夜行バスの運行が始まりました。乗り換えの無い東京直行便で2日で1往復いたします(隔日運行)。片道約680kmで所要時間は約14時間ですが、運賃は格安ですし、なによりも寝ている間に到着するのが最大の魅力です。車内にはトイレやブランケット、充電用コンセントなどを備えているのも有り難いです。
これによって東京からのお客様が益々増えることを期待しているところであります。