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温泉総選挙 城崎温泉「インバウンド部門」1位

2016.11.23|旅行・観光の耳寄り情報

161120 161120-02とてもとても有り難いことではあるのですが、城崎温泉は最近どうもインバウンドづいています。
温泉地の魅力を発信しようと、官民一体で初開催した「温泉総選挙2016」(主催・一般社団法人日本エンパワーメントコンソーシアム  後催・環境省+観光庁)の「インバウンド(外国人観光)部門」で、この度 城崎温泉が1位に選ばれました。

ただし、この情報を聞いたお客様の中には、「えっ、城崎温泉って、外国人が多いの?」と、外国人客の多い観光地を敬遠される日本のお客様もおられるのでは無いかと思ってしまいます。確かに国内の観光地の中には、外国人に人気があり過ぎて、日本人が肩身の狭い思いをしているところもあるように思います。
しかしながら、城崎温泉は全くそうではないのです。城崎温泉はいわゆるゴールデンルートから外れたわざわざ行こうとしなければ行くことができない地域です。つまりは城崎温泉の佇まいや温泉情緒に魅力を感じた人しか来ないのです。日本的なマナーを守り、日本に溶け込み、日本の良さを心で感じ楽しみたいと思う外国人が自ら望んで訪れているのです。城崎温泉での楽しみは物を買うことでは無いので爆買いは存在しません。

この度の「インバウンド部門1位」は、外国人客の多さが選考理由ではないと思っています。それならば城崎温泉はかなり下位である筈です。
城崎温泉のインバウンド戦略は取り組み当初から一貫して「英語を話す個人客」をターゲットにしています。団体客は要りません。まちのサイン(看板)も日本語に加えて英語並記があるのみです。多言語表示があるわけではないのでひょっとすると不親切な対応と捉えられるのかも分かりませんが、結果としてはその為にある程度のフィルターを掛けることができています。
城崎温泉のコンセプトは「まち全体を一軒の旅館」と捉えて、駅が玄関で、道路は廊下で、外湯が大浴場で、土産物屋が売店で、そして約80軒ある旅館が客室で…、という住民みんなの『共存共栄』の精神なのですが、お客様についても考え方は全く同じで外国人客が日本人客を押しのけて入ってくるのではなく、日本人客と外国人客とが上手に共存共栄しあっているのです。
このように日本人にも外国人にも愛されるまちづくり、日本的な佇まい、が今回の受賞理由では無いかと私共は勝手に思っているのです。
http://www.uruoi-japan.jp/onsen/