既にご存じの方も多く、またこのブログでも度々紹介させていただいていることですが、城崎温泉は“外湯めぐり”をはじめとしたゆかた掛けでの街のそぞろ歩きが名物であります。夕食の前も後も、大勢のお客様が街を歩く光景は、今や本当に少なくなってしまった温泉地の原風景なのであります。
さて、当館は温泉街の奥の方にある立地でありますから「温泉街の中心まで（車で）送迎して欲しい」というお客様のご要望にお応えし、現在のところ「夕食後から21時30分まで」の時間限定とはなりますが、ご希望のお客様には当館のマイクロバスで外湯への送迎をさせていただいているのです。もっともこの程度の「ひと手間掛ける」行為でお客様に喜んでいただけるのであれば、それはお安いご用でありますし、もちろんお客様にも好評なことこの上ないのであります。
そして、このような送迎行為は、当館だけでなくおよそ10軒程度の旅館がその館独自のルールを作って実施しているのが現状なのですが、実はこの送迎には問題もあって、元々“歩き”が主体の狭い温泉街を旅館の車が行き来するわけですから、どうしても危険が伴い、車が歩きの妨げになってしまうのでありました。ましてや夏は特にお客様が多い時期、そして火曜日と木曜日は“花火の日”でより以上のお客様が大勢街を歩くことになるわけです。“厚意”で始まったサービスもひとたび事故が起きてしまっては、逆にあだとなってしまいます。
ということで、本日、旅館組合が音頭をとって送迎を実施している旅館が集まり、送迎サービスについての調整を行ったのでした。
そこで決定した全体の取り決めは、(1)毎夜イベントを実施している四所神社前での乗降はしない。(2)特に花火の日は、人通りの多い一の湯前や地蔵湯前では乗降、ないしは客待ち停車をしない。等々であります。
そしてこれは各旅館の規模や立地によりどうしても対応に差が出てしまうことから、“強制”ではなくあくまでも“自粛要請”にとどまり、しかも詳細は各旅館や個々の地域で取り決めることになりました。
そこで“ときわ別館”といたしましては、次のように対応させていただくようにいたしました。
●夏期期間中
時間帯は従来通り「夕食後から21時30分まで」としながらも、乗降場所を「御所の湯」と「駅通り or さとの湯」の2ヶ所に限定。
さらには…
●花火の日
時間帯は従来通り「夕食後から21時30分まで」としながらも、乗降場所は「御所の湯」のみ。
誠に急で勝手なお知らせではありますが、事情をお酌み取りいただきご理解賜りますようお願いとご案内を申し上げる次第です。
何卒宜しくお願い申し上げます。