兵庫県警察本部は、「警察署再編整備計画」に基づいて、今年4月1日より組織を大幅に再編いたしました。これにより3月末まで豊岡市内を管轄していた出石警察署、豊岡警察署および城崎警察署の3警察署は、4月から豊岡市の南部を管轄する「豊岡南警察署」と豊岡市の北部を管轄する「豊岡北警察署」の2警察署に再編されたのです。
と、説明すれば分かりづらいですが、つまりは「豊岡南警察署」は統合によって広範囲を管轄する大警察になったのに対し、「豊岡北警察署」は統合はなく「城崎警察署」からの名称変更にとどまったということであります(名称変更だけのことですので、未だにそれに気がついていない住民も多いようです)。
つまりこれはどういうことかと言いますと、「温泉街=犯罪」といった一般的な概念により、「豊岡北警察署(旧城崎警察署)」は範囲は狭いながらも温泉地ゆえに「重点地域」として位置づけられていることを意味します。けれども日本全国多くの温泉地に暴力団がはびこっているという事実はたくさんあれども、実はそれは城崎温泉には全く当てはまらないのであります。
城崎温泉には暴力団は全く居ません。そして昨年から今年のこれまでにかけての犯罪検挙率は、県下48警察署の中で48位。それもダントツで発生率が低い安全地帯なのであります。
警察署長という役職は転勤族であります。全国色々なところに赴任し経験も知識も豊富。ひとつの地域にとどまることは少なく、必ず2~3年でまた別の地域へ赴任であります。
昨年の就任以来、現職の辰口署長の話を聞く機会は何度もあって、先日開催の防犯協会の総会でもおっしゃっていましたが「こんな(治安のいい)温泉街は見たこと無い」と。
油断は禁物であります。日々住民と警察が結束して、これからも安全安心なまちづくりを推し進めていかなければなりませんが、城崎温泉が城崎温泉たる所以は、実は町並みといううわべだけでなく、このようにたいへんに濃い中身を伴ってのことなのであります。
「女性」が「ゆかた掛け」で「夜」も「安心して歩ける」、城崎温泉とはそんなところであります。