雪がたくさん降りますので、雪をエンジョイしようということで、かなり偏見に満ちた提案をひとつ。
「私をスキーに連れてって」という映画も作られたように、1980年代にレジャースキーはピークを迎えました。私もそうですが、特にその80年代に学生だった人にとってのスキーはひとつのステータスであったと思います。その当時スキーを楽しみ、腕に覚えのある人は、「スノーボードなんて邪道、やっぱりスキーが最高」と今でもきっと思っている筈。当時はみんな2mもの長いスキーを無理矢理履いて、いい格好していたもんであります。
それから月日が流れました。就職したり、結婚したり、多趣味になったり、ゴルフの方が面白くなったり、時間の余裕が無かったり、いろいろな理由でスキーから離れた人も多いことと思います。今や気が付けば当時の学生も40代かそれ以上になりました。
さて、一旦スキーから離れた人たちは、それからのスキー事情に詳しくありません。実はスキーの道具の進化は、知らない間にえらいことになっているのです。
今では2mの板も、リアエントリーのブーツもありません。今やショートカービングスキーが主流です。これがまた、下手でも上手になったように、おじさんでも若い時のように、いやいやそれ以上に巧く滑れるようになるのです。今の道具はとにかく素晴らしいのです。
ちなみにメーカーの栄枯盛衰にもビックリ。例えばブーツ。昔あったコフラックやカベール、ダハシュタインなどのメーカーのブーツは現在どうなっているのでしょうか? 替わりにアトミックやロシニョールやフィッシャーといったスキーメーカーだったブランドがブーツを作っています。とにかく知らない間に道具がガラリと変わってしまいました。
そして、インターネットが追い風となっています。スキーの板って不思議と今も昔も価格がそんなに変わっていません。高価な板はだいたい10万円。けれども今ではネットオークションで、中古の板が選り取り見取りです。昔とは比べものにならないほど、手に入れやすくなっています。
そんなことで、1980年代に学生だった方々に提案です。
「再びスキーをやってみませんか?」
絶対に“今のスキー”の方が面白いと思います。