9月に入ると、城崎温泉は実は行政等の視察や旅行業者の研修の季節となります。過ごしやすい気候になりますからお客様も多いですが、それに混じって各地から城崎温泉の「まちづくり」等を大勢の方々が観に来られるのです。これは城崎温泉にとっても大きなPRになりますから、とても重要な機会ととらえています。9月に入って間もないですが、既に2件の視察&研修目的のお客様が当館にお泊まりになっています。日中は全体説明後に自由にまちをお歩きいただき、夜は概ね視察者と城崎温泉側との懇親の酒宴を設けます。城崎温泉では、酒宴の席での必須のルールがあります。それは、もてなす側も、もてなされる側も、「全員ゆかたで参加」ということです。この私も当然、ネクタイを外してゆかたに着替えて参加いたします。「ゆかたの似合うまち」ならではのローカルルールで、全員心打ち解けて大いに盛り上がるのでありました。ちなみに平成8年4月1日制定の「ゆかた憲章」には、「ゆかたにあらざれば、装いにあらず」とあります。