来年の4月から6月の3ヶ月間、兵庫県で初めて「ディスティネーションキャンペーン（以下DC）」が開催されます。
DCとは前身が「ディスカバージャパン」と呼ばれ、旧国鉄が個人旅行客の増大を目的に1970年から始めたキャンペーンでありましたが、範囲が広範囲であった為に、その範囲を県単位にして効果向上を図ったのが「ディスティネーションキャンペーン」の成り立ちとなっています。JR6社が地方自治体等と連携して行う日本で最大規模の観光キャンペーンで、受け地は観光資源の発掘や開発・大規模なイベントを展開するなどの受け入れ体制を整備する一方で、JR6社だけでなくJTBやKNTなどのほとんどの旅行業者が開催地を集中的にPRすることによって全国からの送客を図るのであります。
とは言え兵庫県は実に広いです。神戸もあれば姫路もあって淡路島もあります。「城崎温泉がぼやけてしまっては…」ということで、私たちはかなり以前からこのDC対策に取り組んで参りました。そうは言ってもDC本番までにはまだ1年もあるわけなのですが、実は旅行業者がPRや商品造成をするには、今の時期に「売れる旅行商品」をよく見ておいてもらわなくてはなりません。今から見て、仕入れて、作っておいてもらわないと、来年のDC本番で生きてこないのであります。
5月12日に神戸のポートピアホテルで「兵庫DC全国宣伝販売促進会議」が開催されます。全国から旅行商品の造成に関わる旅行のプロが500名以上集まるといいます。ここでしっかりと城崎温泉がPRできなければ今までの苦労は水の泡となります。大勢の前でPRできる機会は実はこの時だけなのです。
そして、翌13日と14日に1泊2日のスケジュールでエキスカーションが実施され、全国販売促進会議に参加された商品造成担当者が兵庫県内各地を視察して廻ります。目的はもちろん旅行商品の素材探しであります。
城崎温泉にも約40名の方々がお泊まりになります。城崎温泉の魅力はなんといっても町並みとまち歩き。その魅力を最大限に引き出す為の仕掛けとして来年の本番では3ヶ月間の毎晩「湯流れ万灯」を実施することが決定済みですが（雨天は中止）、エキスカーションのある13日の夜も本番さながらに一夜限りの「湯流れ万灯」をやります。
無数の手燭台が柳並木の川沿いに並び、ろうそくの灯りが幻想的な幽玄の世界を作ります。
5月13日にお泊まりになるお客様はとてもラッキーです。20時から22時まで一の湯から地蔵湯間の川沿いで実施いたします。お楽しみ下さいませ。