「ゆかた」と言えば「夏」のイメージですが、さすがに柄ゆかたは冬にはお出ししないものの、温泉地ではゆかたは一年中通して着ていただく「ならでは…」のものであります。冬には寒くないよう「羽織」や「丹前」をご用意し、それを上手に組み合わせて着ていただきます。
ただし、今や「ゆかた」自体が『非日常』です。よっぽど温泉旅行に慣れたお客様でないと「羽織?」、「丹前?」となると、その着方など皆目分からない方も多いようであります。
「温泉ゆかた、上手に着こなせますか?」という記事サイトが立ち上がりました。
解説するのは我らが同士のI氏ですが、そこで「温泉ゆかたを上手に着るコツ」としてI氏が説くのは、「ゆかたを着た時の姿勢や立ち振る舞い」であります。ゆかたを着るからには、あくまでも「粋」や「かっこよさ」はついて回るものとお考えいただきたいのであります。
そもそも「癒し」や「楽」を求める温泉旅行に於いて「ゆかた」はその為の重要なアイテムではありますが、ゆかたを上手に着こなすことを「苦痛」と思われるお客様にとっては、ゆかたは真逆の存在になってしまいます。「姿勢や立ち振る舞い」が求められるゆかたというものは、「機能的でない不便なもの」でしかないのであろうと思われます。
とりわけ冬にゆかたを着るには「羽織」や「丹前」などの付属品がいろいろとありますから、上手に着こなすのはとても難儀なことなのかもしれません。
したがって最近は「自分流」でいろいろな着方をされるお客様が多いのですが、最近特に多いのは、ゆかたの上にご自分が着てきたコートを羽織るお客様。このいでたちは、ご自身が思ってらっしゃる以上に、実はとってもみっと○ない。
ゆかたには「粋」や「かっこよさ」はついて回るものであるならば、そうまでしてゆかたを着ようとされず、それならばお洋服で外出されるべきと思うのでありました。