それはJR6社が地方自治体等と連携して行う日本で最大規模の観光キャンペーンであり、自治体や受け地は観光資源の発掘や開発・大規模なイベントを展開するなどの受け入れ体制を整備する一方で、JRは開催地を全国に集中的にPRすることで全国からの送客を図るのであります。
兵庫県は平成21年の4~6月に初めて「兵庫DC」を開催することになったのですが、昨日、そのDCの先輩格で、現在DCを開催中の岡山県に日帰りで視察に行ってきたのでありました。
曜日が金曜日、しかも予定が重複する人が多かったということもあって、参加者は当初の予定を大幅に下回る12名でありましたが、「百聞は一見にしかず」ということで、「少々無理をしてでも行っておくべきであった」と、もしやこのブログを見ている城崎温泉関係者がおられるならば、そうお伝えしたいと思っている次第であります。
一行は、まずは県の観光連盟に行き、岡山DCのキーパーソンK氏のお話を聞いたのですが、これがなんとも鮮烈でありました。私自身も含め、我々の仲間内では2年先のしかもたった3ヶ月間のキャンペーンに、「何故に今から動き出すのか?」と思っている人間も多かったのでありましたが、『決して遅くはない』ということ、そして『DCの真の目的は何か?』ということを明確に教えていただいたのでありました。幸いにも一行12名のメンバーには、観光協会長や旅館組合理事長をはじめとした城崎温泉の役どころがたくさん含まれていた為、どうやら城崎に帰ってからさっそくに指令が下る状況であります。
その後、倉敷に移動し、ボランティアガイドさんの案内の下、美観地区や舟流しの見学、そしてまた移動の後に桃太郎伝説の発祥の地「吉備津神社」を見学して帰ってきたのでありました(吉備津神社は50年に一度の屋根の葺き替え工事中で、ヘルメットを被ってその葺き替え風景を見学できるのでありました)。
兵庫県は北は城崎温泉のある日本海側から、南は瀬戸内海、そして淡路島まであって非常に広範囲です。しかも、神戸・姫路という大観光地も控えており、県全体として動き出すにはかなりの温度差があるのではないかと予想されます。
けれども、今目の前のこととしては、城崎温泉内の温度差を払拭するのにかなりの労力を要するような…
昨日聞いたK氏の話は二度と聞くことができないものと思われ、それを聞いた我々と、聞いていない他者との間にはどうも大きな隔たりができてしまったように思うのでありました。
まずはそういったところをほぐしていくのが我々のなすべき第一歩だと、肝に銘じたのでありました。
昨日の参加者の某氏が「これは観光の国体だ」とつぶやきました。
本当にいい形容だと思います。
どんな楽しいDCになるものやら、乞うご期待!!
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