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ヴァーチャルときわ別館

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傘がないぃ~

2006.03.1|普段は表に出ない裏側の話

井上陽水さんの歌のことではありません。
ここのところ当館の傘が激減、返ってこないのであります。

一般的には…、観光地に旅行に行けば、チェックイン前やチェックアウト後にはまちの散策はするものの、旅館の滞在中にそうそう何度も、そして長時間かけて外出をするようなことは滅多に無く、たいていのお客様は一旦チェックインをすれば館内や客室でゆっくりと寛がれるものではないでしょうか?
しかしながら城崎温泉ではそれが当てはまりません。城崎温泉にお泊まりのお客様は、その多くがやっぱり外湯に行かれるのです。大勢のお客様がまち歩きをされるのです。旅館を出たり入ったりされるのです。それは雨が降っても雪が降っても同じこと。お天気が悪いならば、旅館の傘をさして外出をされるのです。
その旅館の傘をさす頻度とくれば、城崎温泉の右に出る観光地はそうそう無いのではないかと思うわけなのです。
各旅館いろいろな傘があります。屋号はもちろん入っていますが、色も大きさもまちまちです。以前は番傘(和傘)が多かったですが、最近は当館も含め洋傘がほとんどであります。
さて、その当館の傘なんですが、お客様が外湯にさして行かれる。けれども「外湯に入っている間に無くなった」とか「取り違えられた」とかいうことがあまりにも多いのであります。
当館のお客様に限らず、全ての方が持って行った傘を持って帰ってくれば問題は起きないのですが、外湯の傘立てにおいて、また土産物店の傘立てにおいて、誰かが傘を取り違える、または傘を持っていない方がその傘立てにある傘を無作為に失敬されることにより、「持って行った傘を持って帰ってくる」という半ば当たり前の行為が成り立たなくなるのであります。たったひとりの人がやっただけで、そのバランスは限りなく大きく崩れ、伝染するわけなのであります。それで傘が行方不明になってしまうのです。
その数なんと、ひと冬で100本近くになってしまいます。新しくおろしたての傘がその日のうちに無くなった、ということも何度もあります。これはかなりショックです。
どうかどうか皆さま、旅館の傘とはいえ、慎重にお取り扱いいただきますよう何卒宜しくお願い申し上げます。