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ヴァーチャルときわ別館

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迎春準備 その1

2025.12.25|ときわ別館からのご案内

クリスマスが過ぎ、今年もいよいよあと1週間あまりとなりました。
今日は各客室の床の間掛け軸の架け替えをいたしました。
昨今、一概に「旅館」と言いましても、お客様のニーズもあってその形は大きく変わっています。
旅館から畳は消え、床の間は消え、和布団では無く最初から敷いてあるベッドになり、一部の超高級旅館を除いてお部屋食もほとんど無くなりました。また、客室係という位置づけも消えていきつつあります。
当館はそれらのほとんどを残した超絶滅危惧種です。支持していただくお客様がある一定数いらっしゃる限り、コストはかかってもそういったことに拘りを持ってお客様をお迎えしたいと思っています。
当館の場合、実は床の間の掛け軸は装飾品ではなく美術品の部類に入ると思います。一部は私が購入しましたが、多くは先代や先々代から伝わった品で、こういった美術品を掛けていても今や旅館の評価(加算)ポイントには一切なりませんが、それでも心を込めて用意している訳なのです。
最近は次代に遺していく為に、年に二幅(にふく)程度、京都の著名な表具師さんに預けて修繕をしていただいてもいます。
旅館の営みは奥が深く、日々勉強、一生飽きないと思っています。