写真は、本日の夕暮れ直後の四所神社前の通り風景です。
道路はもちろん一般の道路で車も通ります。交通規制(歩行者天国)も掛けられていません。けれども、これから夕食を終えられたお客様で通りは溢れかえるのです。
先日のこと。当館の車で外湯までお客様を送迎していた時のことですが、私が道にはみ出して歩いているお客様を縫うように車を走らせるものですから、「クラクションを鳴らして通行客をどかせればいいのに…」と私の後ろの座席に座っているお客様がおっしゃったのでありました。
実は城崎温泉に住む人間は、クラクションをほとんど鳴らさないのです。車道であっても、そぞろ歩きのお客様が優先の道路なのだと思っているからなのです。したがってむやみにクラクションは鳴らさないですし、決してかっ飛ばすことなく、徐行しながら走るのであります。
「プップップップ」とクラクション鳴らしながら走っているのは、たいていは圏外の車。他の車は静かなので、余計に目立つのです。
クラクションを鳴らしながら走る車のご本人は気がついていないのでしょうが、周囲にいる人からすると誠に奇異に映るのであります。
これが城崎温泉流の車の運転法なのであります。
温泉街の道路は旅館の廊下なんですね。普通お客さんを蹴散らして通る人はいませんよね。
ここも城崎のいいところですね。
ワタシの愛車は街中ゆっくりという場面なら、勝手にエンジンが停止してモーターだけで走ります。前を行く人はまず気づいてくれません。だからじっと待ちながら後ろに続きます。
危ないケースもあるのでオーナー仲間でも、その時にやさしくクルマの接近を知らせる方法がないかとよく話題になってます。