★徒然なるままに..... その12★
このページは、普段はお客様を引き立てる側の裏方であるはずの旅館の亭主のひとりごとです。極めて自分勝手に発言しております点、お許し下さい。ページの性質上、ご意見は一切承りませんが、テーマ(お題目)をご提案いただければ、それにお答えする形でこのページを作って参りたいと考えています。メールでのご提案をお待ちしています。
【平成11年4月14日 記】
- ◆サライ掲載記
私には創刊以来かかさずに読んでいる雑誌があります。小学館の『サライ』がそれです。ペルシア語で「宿」を意味するこの雑誌は、読者層が年配ということもあり、なかなか品の良い、人に優しい趣味の本であります。
その4月15日発売の5月6日号に当館が掲載されました。『畢竟の湯宿』という特集記事で、15軒取り上げられた旅館のうちの1軒として掲載されています。「畢竟」は「ひっきょう」と読みます。広辞苑で調べてみますと「畢も竟もおわるという意味。つまるところ。つまり。所詮。結局。」と出ています。この場合、「注文の多い客に優しく応える究極の宿」という意味で使われているようです。当館以外の14軒は、掲載順に、竹葉新葉亭(北海道・湯の川温泉)、よもぎ埜(福島県・磐梯熱海温泉)、ゆめや(新潟県・岩室温泉)、水上山荘(群馬県・谷川温泉)、かよう亭(石川県・山中温泉)、つるや(福井県・芦原温泉)、強羅花壇(神奈川県・強羅温泉)、ふきや(神奈川県・湯河原温泉)、嵯峨沢館(静岡県・嵯峨沢温泉)、白壁荘(静岡県・湯ケ島温泉)、坐漁荘(静岡県・伊豆浮山温泉)、清流荘(静岡県・下田蓮台寺温泉)、欽山(兵庫県・有馬温泉)、玉の湯(大分県・由布院温泉)というそうそうたる顔ぶれが名を連ねています。15軒選出の理由は、「巷間、一流とされる宿の中からまず、215軒を選出。そのすべてに調査を行い、5条件をすべて満たした旅館」という
ことです。さて、その5条件とは、@良質な温泉があり、総部屋数が少ない。A段差がない、車椅子が使えるなど、高齢者に優しい配慮がある。B品数や好き嫌いを聞いてくれるなど、料理についての配慮がある。C快適小物や、温水シャワー付きトイレなどの設備が充実している。D庭や周辺の環境・眺望が良い。 ということです。
そのような旅館の1軒に選ばれたということは、本当に名誉で且つ光栄なことでたいへんに嬉しく受けとめさせていただいていますが、実はこの記事にはたいへんに大きな誤りがあります。当館以外の14軒は正に超一流の旅館ばかりですが、当館はせいぜい三流でしょうか。記事中にもありますが、「目指したのは旅館ではなく“宿屋”だ」ということ、そのスタンスがお客様のご指示を受け、今回の掲載に繋がったと感謝しています。
様々な形で評価していただくことは、本当に旅館冥利につきます。これにおごることなく、益々精進していきたいと思っています。
感 謝
サライ 5月6日号「畢竟の湯宿」
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